小児はり
小児はりってなに?
小児はりの起源は日本で、昭和時代までは関西、特に大阪を中心に盛んに行われていた治療法です。身体に刺すものではなく、皮膚刺激による治療方法なので衛生面での心配が少なく、安心・安全です。痛みがなく、心地良い刺激で治療します。
小児はりって何に効果があるの?
一般的に適応症状は
疳の虫・扁桃炎・鼻炎・中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎・喘息・食欲不振・便秘・夜尿症・アトピー性皮膚炎・小児の肩こり・眼精疲労・仮性近視・チック・発達障害があります。
とくに多いのは、生後3ヶ月くらいから3歳くらいまでの小児が引き起こす種々の症状の俗称である「疳の虫」です。
主な症状は、夜泣き、寝つきが悪い、寝起きが悪い、夜驚症、寝とぼける、キーキー声を出す、よくケンカをする、食欲不振、食べ物の好き嫌いが多い、吐乳、嘔吐、腹痛、便秘、下痢、異味症、口内炎、遺尿症、よく風邪をひく、しばしば熱を出す、ヒキツケ、チック、どもり、斜視、斜頸、自閉症、身体をかゆがる等、多彩です。
どうして効果があるの?
そもそも、鍼ややいと(灸)=おじいちゃんおばあちゃんがするもの、というイメージや、鍼=痛い、灸=熱いというイメージがあり、あまり子育て世代には馴染みがありません。子供が風邪を引いた、ケガをした、調子が悪いとなれば、お母さんたちはすぐに病院へ向かいます。また、今すぐ病院に行かなくてはいけない程でなければ、育児書よりもインターネットで検索して対処方法を探すお母さんも多いのではないでしょうか?検索エンジンに、夜泣き ひどい 対処方法と検索しても小児はりは出てこないですね。
さて、なぜ効果があるのか。
①小児発育期の自律神経のコントロール
②免疫力の増強
③成長ホルモンや副腎皮質ホルモンの調整作用
④血行改善
があります。
皮膚への刺激は、心と体の発育にはとても重要で、母親に抱かれる皮膚刺激やそれにかわる刺激が心の発育に必要という研究もされています。
現在の摩擦による小児はりの歴史は、鍼灸治療などの伝統医学が形成されてきた平安時代からではなく、江戸~明治・大正ごろから大阪で盛んにおこなわれていた治療方法です。鍼灸治療もそうですが、研究データ、医学的な根拠、最近はすごく重要視されますが、果たして本当に病院に行って薬をもらうだけが治療なのか?というと、子供をそばで見ている1母としてはとても不安を感じます。
伝統医学は、昔の人の知恵や経験、データをもとに、病気、病名と向き合うのではなく、来院された日、時間のひとりひとりの状態をみます。これは、私だけではなく、東洋医学を得意とする全国の鍼灸師が一番の武器としているものです。ちょっとした些細なことでも治すことが出来るポイントかもしれません。効果より発揮する為にも、日頃の状態をチェックすると良いかと思います。
料金・出張費用
お問合せ・ご予約
【参考資料:医歯薬出版株式会社,実践小児はり法,編集:尾﨑朋文,米山榮,山口創】
からんこえ鍼灸院
鍼灸師:水口加奈子(女性スタッフ)
090-6442-2776
karankoe.hariq@gmail.com
当院は完全予約制です。